矢部太郎 Yabe Taro / バリトン Bariton
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。スイス・バーゼル音楽院演奏家専門クラス修了、同時に声楽と室内楽のディプロム並びに国家演奏家資格を取得。
声楽を松村健太郎、鈴木寛一、伊藤亘行、クルト・ヴィトマーの各氏に師事。藝大在学中はバッハカンタータクラブに所属し、小林道夫氏の指導を受ける。リート解釈と発声法をクルト・ヴィトマー氏、ドイツ語発音法をペトラ・ラドレスク氏、現代曲解釈をユルグ・ヘンネベルガー氏に師事。
バーゼル音楽院在学中よりヨーロッパ各地においてコンサート、リサイタルに出演。オペラの分野においては、バーゼルオペラスタジオにて、演出家トーマス・ヘルトナー氏から演劇法とドイツ舞台語発音法を、演出家マーティン・マークン氏、ライナー・アルトルファー氏からオペラの指導を受ける。両氏の推薦によりスイス・ロカルノにおいてチマローザ作曲『秘密の結婚』のロビンソン伯爵を演じてオペラデビュー、好評を博した。
2008年より日本国内でリサイタル活動を開始。ゲーテの詩によるシューベルトの歌曲、シューベルト『冬の旅』全曲演奏会、マーラー『少年の魔法の角笛』、オトマール・シェックの世界~スイスの詩人による歌曲~、弦楽四重奏とバリトンによる歌曲~オトマール・シェックとサミュエル・バーバー~、などを演奏し、ドイツリートの魅力を伝える音楽活動に取り組んでいる。